東京駅丸の内駅前広場の2つある銅像は誰? 銅像に秘められた歴史的意義について学ぶ
東京駅丸の内駅前広場は長らく改修工事していたのですが、数年前、完成しましたよね。芝生がきれいで、広々としていて気持ちよいですが、この駅前広場に銅像が2つあるのをご存知ですか?
1つは丸ビルの前あたりに「愛」とあり、もう1つは新丸ビルの前あたりにある「井上勝」です。
「この銅像、誰w」とずっと思っていたので、調べたついでに共有致します。
平和を祈る「愛」の銅像@丸ビル前
東京駅丸の内駅前広場の丸ビル前あたりに、手を広げた男性の銅像で、「愛」と記されています。
愛としか書いていないため、何の愛なのか、わかりません。「おー!丸の内を愛していらっしゃる!!」・・・のかと思いきや、違いました。
この像、中国、フィリピンそれに東京・巣鴨などで戦争犯罪に関わったとして捕らえられ、亡くなった人たちの関係者や遺族が、昭和30年に平和を祈って丸の内側に建てたものです。
引用元:
「丸の内駅前広場と『愛の像』」(ここに注目!) | おはよう日本 「ここに注目!」 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室
「なぜこの場所なのか?」「日本の首都・東京の中心であるからこそ」なのでしょうか?
再度、同じ引用となりますが、その理由もわかりました。
東京駅は戦時中、多くの兵士が戦地へと出征した場所でもあります。説明のないこの像には、実は、二度と犠牲を繰り返さないでほしいという関係者の深い願いが込められているのです。
引用元:
「丸の内駅前広場と『愛の像』」(ここに注目!) | おはよう日本 「ここに注目!」 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室
戦争の無い平和な社会にしていこう!という思いがこめられていたとわかります。歴史的意義があったのです。かなり勉強になりました。
鉄道の発展に貢献した「井上勝」の銅像@新丸ビル前
東京駅丸の内駅前広場の新丸ビル前あたりには、スーツorタキシードを着た男性の銅像があります。
「井上勝」とありますが、どういった人物でしょうか。歴史の教科書で習った・・・記憶はありません(私は。)
井上勝氏は日本の鉄道の父と呼ばれた人物だ、とわかりました。
では、「東京駅といえば鉄道が沢山走っているからこの場所にあるのか?」と思い、こちらも調べました。
イギリスでの勉学と見聞をもとに、鉄道施設の重要性を説いて、新橋〜横浜間に初の鉄道開設を導いた大きな功績があります。
引用元:
人生をかけて鉄道の発展に貢献した人物である、とわかりました。また、山口県の萩出身だったため、功績をたたえて、萩にも銅像があります。
丸の内の銅像・オブジェ・アート作品たち
今回は、「東京駅丸の内駅前広場にある2つの銅像は誰?」というのをご紹介しましたが、丸の内仲通りを歩いていると、アート作品や像・モニュメントなどがあるのです。丸の内は実はアートの街でもあります。
例えば・・・
丸の内ストリートギャラリー(丸ビル付近)
オリンピックカウントダウン時計(東京駅丸の内駅前広場)
「感謝」の書(東京国際フォーラム)
「どういった意味がある作品?」「どこにあるの?」 って思いませんか?そう思ったら・・・行ってみるんです!調べてみるんです。
一つずつ探す度に調べていけば、意外に深い意味があったり、有名な作家の作品であることがわかります。丸の内に来た時、きっと歩いているだけでも楽しみが増えるはずです。